「お酒が苦手で甘いものも嫌い」日本人に多いが、あまり知られていないシトリン欠損症
今から約20年前、それまでまったく知られていなかった病気が日本人研究者によって発見されました。この病気の名前はシトリン欠損症。日本人にとても多い病気であり、その症状は様々です。新生児期の黄疸、成人期の性格の変化や意識障害などで診断され、治療を誤ると命にも関わることもあります。患者さんの多くに甘いものなどの炭水化物が苦手でアルコールをまったく飲めないという特別な食べ物への嗜好があり、このようなものを過剰に摂取してしまうと具合が悪くなってしまいます。また、見かけ上健康であるにも関わらず、原因不明の脂肪肝を持っていたりすることもあり、診断は難しく、まだわからないことが多い病気です。今回、このシトリン欠損症という日本人に多い病気について解説しながら、最新の研究内容について紹介いたします。
開催日: 3月20日 (水) 6:30~8:00 pm (講演会) 8:00~8:30 pm (懇親会)
場所:日本クラブ 5階サクラルーム(日本クラブ145 West 57th Street, New York, NY 10019)
参加費:会員 $10 / 一般 $15 (軽食・ドリンク込み) ※ JAA日系人会メンバーの方は無料となります。
お申込み・お問い合わせ:日本クラブ(内藤)212-581-2223 hnaito@nipponclub.org
講師略歴: 今川英里(いまがわ えり)
Dept. Genetics and Genomic Sciences, Icahn School of Medicine at Mount Sinai
2005年北海道大学医療技術短期大学部を卒業後、信州大学医学部附属病院および札幌医科大学附属病院にて6年間臨床検査技師として従事。2015年横浜市立大学医学研究科修了(医学博士)。二級臨床検査士(臨床化学)・臨床細胞遺伝学認定士の資格有。2018年よりIcahn School of Medicine at Mount Sinaiに博士研究員として滞在中。