JMSAコミュニティの皆様、如何お過ごしでしょうか?
JMSA柳澤会長の助言により今年の6月から本格的に始まった日米医学生交流イベントですが、JMSA理事西崎先生のご紹介及び名古屋大学医学部国際連携室の長谷川先生&粕谷教授ご協力の元、9月26日に特別講演討論会が実現致しました!素敵な告知ポスターも作成して頂きました!尽力して頂きました各先生には心より感謝申し上げます。参加学生は名古屋大学の医大生に留まらず、岐阜大学などの他府県からの医大生や更に医師を志す地元の高校生も参加しました!本当にありがとうございます。
今回の講演討論会で私が一番伝えたかったのは「Resilience(逆境に立ち向かう反発力、困難に陥った時の回復力)」でした!その背景としては医大生を含む医療従事者のメンタルヘルスクライシスとその高い自殺率です。米国のある統計によりますと年間300人の医師が尊い命を絶つというデータがあります。医療従事者は常に患者さんやその患者さんを取り巻く社会問題に直面し、プレッシャーとストレスに駆られながら毎日懸命に働いています。また、ストレス高に関しては医大生も決して例外ではありません。特に米国医大生では4年間で全ての医学学習、臨床実習、複数回の国試など超えなければならない壁が幾つも存在し、学生生活はストレスに満ちております。中にはそのストレスに耐えられず自ら命を絶つ医大生もおりますし、私個人でも幾人のケースを承知しております。正に「医師の不養生」という言葉が当てはまりますがこのような言葉で簡単に流して良いものではありませんし、ましてや他人事でもありません。早い段階からストレスマネージメントやセルフケアの重要性と認知、更に自己流のサバイバルスキルについて参加者全員と考慮していくべきだ!と私の強い熱意を乗せて講演させて頂きました!Resilienceを語るにあたって、医大生の仕事の流儀や私個人が大切にしている価値観等(ナンバーワンを目指すのでは無く、オンリーワンを常に目指す)も参加者に共有出来ました!
講義後は質疑応答とディスカッションに移り、日米の医学教育の共通点や相違点、ストレスマネージメントとセルフケア、各々のキャリアゴール、そして女医としてのキャリアゴールなど様々な点について熱く語り合う事が出来ました!熱意あるディスカッション内容と学生の一生懸命な態度がオブザーバーとして参加していた医師先生達の魂にも伝播し、先生達自ら積極的に討論参加頂きました!正に医学生冥利です。JMSA会長の柳澤先生は逆境に立たされた時にこそ何故医師を志したのかという原点回帰の重要性について語りました。シンシナティ小児病院で臨床研究医及び小児科医の浅井先生もロールモデルやキャリア形成に必要なマイルストーンとその意義について学生に問いかけました。女性として結婚、妊娠、出産などのライフイベントが多い女学生の真剣な意見を踏まえ、JMSA副会長の加納先生が女医及び母親としての仕事や出産前後の職場体験談について語って頂き、とても実りある会となり粕谷教授も心から関心しておりました!当日は長谷川先生の献身的な支えとスムーズな進行のおかげで有意義な特別講討論会が実現致しました!
名古屋大学医学部国際連携室の先生達、JMSAの医師先生達、そして参加学生の皆様に感謝一杯の気持ちでございます。これを機に私を含め、学生達がどんどん頼もしく成長していくことでしょう。私の日米医学交流行脚はまだまだ続く。